これを運命とするならば





いや〜、ぃやっほぅ!


久々の定時あがりに私はウキウキしながら会社を出た。つい一週間前が給料日だったこともあり財布にも余裕がある。


駅に隣接しているファッションビルでショッピングと行こうじゃないの!
そう思った私は軽い足取りで駅までの道を歩いた。










―――そうやってショッピングを楽しんで、今は帰りの電車に揺られている。
時刻はもうすぐ午後8時になるところで、電車の中はサラリーマンや部活帰りの学生で混み合っていた。


ちょうど乗降口のあたりに立っていた私は、夜空に浮かぶ月を見つける。





< 10 / 105 >

この作品をシェア

pagetop