これを運命とするならば





あぁぁぁぁ!!何言ってるの私!?


恥ずかしすぎて一刻も早くこの場から立ち去りたいのに、目の前の人はそれを許してはくれなそうだ。
ちらりと視線を向けるといつの間にか左目は髪で隠れてしまっていて右目だけで私を見つめている。



「お前、所属と名前は?」


「え!?」


「いいから答えろ」


今度は何よ〜…。
有無を言わさない言い方に、私はおずおずと口を開いた。



「営業部、上村椿…です」


そう告げると、目の前の彼は不適な笑みを浮かべた。





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