桜の木の下でー落とした花びらが知っていたことー
それで余計に
シチューはしょっぱくなっていった。


食べ終わると灯鞠は言った。


灯鞠「落ち着いたかい?」


絵理「…うん。」


灯鞠「…そうか。」


灯鞠はそれ以上は踏み込んでこなかった。


私は寂しいだとか不安を抱えているだとか
そういったものがどうでも良くなった。

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