あのキスの真意は
▼第一章

合縁奇縁みたいなもの

ある日の放課後



「明希!ちょっと担任に呼び出されてるから待ってて?」



「いいよー、なるべく早くね!」


「うんっ、いってくる!」



友達の梨花を送り出し、自席で肘を着くと、だんだん眠くなってきた。



そういえば昨日漫画読んでたら3時だったんだ…


梨花が戻ってくるまで寝ても良いよね。



自分に許しを与えるとすぐに瞼が落ちてきて、

あたしはそのまま夢の中へ――――








………………―――



ガラッ








んっ、これは夢?


かすかに香る、男性用の香水

どこかで嗅いだことあるな…


スカルプチャーの香りだ…

そして、ふわふわとした気分のまま…



唇に何かの感触を感じた。

なんだろう、これは…


あぁ、これも夢か。
マシュマロか何かを食べる夢なのかな…


数秒すると唇に当たる感触も無くなった。


だがしかし、
夢にしてはリアルすぎることが起こったのだ。

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