君の、瞳に。【短編】
「…こんなとこいたら、風邪ひきますよ…っ?」
「じゃ、今日は帰ろっかな」
そうポツリと呟いた人に、安心した。
良かった。
これで、あたしも何の気がかりもなく家に帰れる。
「あ、ねぇ」
「はぃ!?」
「何で、泣いてたの?」
…おいおい。まだ、その話、終わってなかったんですか。
なんか、もうめんどくさいや。
「──別れたの、彼氏と」
「……」
「じゃっ」
そう言うと、あたしは公園の出口に向かった。
…てか、何あたし。あんな人に本当の事とか話しちゃってんの。
冷静になって、少し笑えた。
「…っまたね」
「へ…?」
──雨の音がうるさい中。そんな声が聞こえて、あたしは振り向いた。