∮ファースト・ラブ∮
「そう。
そんなに美味しいんだ」
伏せた顔に、少し陰が差し込んだ。
何かと思って見上げた瞬間だった。
ちゅっ。
あたしの唇に……やわらかい何かがあたった。
へ?
驚きを隠せないあたしに、先輩は目を細めて笑ってくる。
「………………………………」
「………………………………」
「………………………………」
「…………………………!!」
キス!!
またキスされた!!!!!!!!
そう認識したのは大分時間が経ったあと。