-honesty-
-1-



真っ白な白銀の世界に
二人の足跡···



おっきな貴方の足跡の上に
あたしの足跡をつけてみる。



そんなあたしに気がついた貴方が振り返り微笑みを浮かべる。


「優‥」



あたしの名前を呼んで
両手を広げるから…


あたしも笑って貴方の腕の中へ飛び込んでいく。


透き通るような、煌めく空気がほんのり暖かみを帯びてあたし達を包み込んだ。



「逢いたかった‥優。淋しい思いさせてごめんな。」

「ううん。大丈夫。」



背中に回した両手に、ギュッと力を込めて幸せを感じていた···───────


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