3つのナイトメアー


の母さんは、きっちりと僕自身が成敗した。僕は狂ってなどいない。正常だ。


今日まで、君が屋上から落ちる時につぶやいた、あっくん、どうして? の


言葉が耳について離れなかった。それも、君の側に行くことで、やっと解放


されるんだね。ああ、でも痛くて堪らない。許して、あきら」 


 篤は、最後の力を振り絞って電話のところまで這いずっていき、受話器に手


を伸ばしたまま、気を失った。





 山本は、石井に携帯から呼び出されて現場である斎藤家にかけつけた。最初


の盗難事件の犯人が挙げられないうちに、同じ家で今度は殺人が起こったよう


だ。山本は呪われた因果関係を感じるとともに、この最悪の事態を未然に防ぐ


方法があったのではないかと、歯ぎしりしたい気持ちだった。


 斎藤家に踏み込むと、先に現場に到
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