大切な大切な幼なじみ--2--

おかえり…私の声



「…ら、桜」


誰か呼んでる…?


「桜、こっち」


声の方を見ると、お母さんが立っていた。


「お母さん…」


夢の中だから?

ちゃんと声が出た。


「桜…よく頑張ったね?」


お母さんは私の頭を、小さい子にするみたいに優しく撫でた。


「でも…もう少し力を抜いて欲しいな」


お母さんは悲しそうに笑って…消えた。

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