大切な大切な幼なじみ--2--


気分…全然悪くない。


「…です」


いつものように口パクのつもりだったんだけど…。


「え…桜…今…」


翔太の目は大きく見開かれてる。

私だって同じ。


「…大丈夫…です…」

「よかった…声出るようになって」


え?

女医さんも知ってるの?


「覚えてない?確か村田さんが中1の時、入院したでしょ?私もその時担当だったの」


思い出した。

あの優しい先生だ。


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