覆される都市伝説
ナナオの決意
「マカぁ、メイドさん達って何時頃来るの?」

「確か夕方と言っていたな」

「じゃあお夕飯、作らなくても良い?」

「ああ」

約束の期日、わたしは今まで以上にバタバタしていた。

マカはいつものように、パソコンに向かい合ったまま。

わたしはメイドさん達が戻って来ても大丈夫なように、家事を済ませとくことで忙しかった。

マカは最終日になっても、変わらない。

だから…わたしも心穏やかに、結果を言える。

「ふぅ…。一段落、ついたかな?」

朝からバタバタしていたけれど、3時のオヤツを食べ終え、後片付けを終えると、することが思い浮かばなくなった。

…いや、しなくちゃいけない大事なことが、残っている。

「マカ、話があるんだけど、良い?」

「ああ」

マカはノートパソコンを閉じて、真っ直ぐにわたしを見る。
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