覆される都市伝説
読んだ人がどんな人であろうと、わたしの小説を読んだからには同じ運命をたどらせる。

そう、わたしをイジメた人間と同じ末路を―。

わたしの小説を読んだ人間の反応は、みんな同じ。

わたしの姿を見ては怯え、そして小説通りに殺される不安からおかしくなっていく。

そしてやがて、本当に小説通りに死んでいくのだ。

死が怖いならば、興味本位で読まなければ良い。

なのに最後まで読むのだから、呆れたものだ。

でも数ある都市伝説の中で、どれが本物かなんて、分かる人なんているんだろうか?

そして分かっていながらも、無事で済む人は…いるんだろうか?

…おかしな話だ。

そういう風にしているのは、他でもなくわたし自身なのに。
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