覆される都市伝説
「敵を作りやすいタチで悪かったな」

「敵もそうだけど、マカを欲しがる連中にも頭を悩まされるよ。最近じゃ別の都市伝説となって、囁かれているみたいだし」

「消してくれ」

「言われなくてもそうしている」

…何だかマカとマミヤって、似ているのかもしれない。

表情をあまり変えず、淡々と話すところなんて特に。

「まあ都市伝説など、本物であろうが偽物であろうがどうでも良い。とりあえずはナナオの今後、だな」

「また眷属に加える気?」

「それでも構わんが、まずは服だな。セーラー服の上にエプロンを付けたままでは、流石にな」

「死霊を使うこと自体、アレだけどね」

マミヤは険しい表情でアイスティーを飲み干した。
< 32 / 161 >

この作品をシェア

pagetop