覆される都市伝説
少なくとも…おばあちゃんと同じ所へは行けないだろうな。

わたしをイジメたアイツらよりも、深い闇に落ちていくんだろう…。

「…お前、自分が仕出かしていることを、本当に全て分かっているのか?」

「分かっているわよ。わたしの小説を読んだ人の所へ行って、苦しみを味あわせる。そして―殺す」

するとわたしは元いる闇の場所へ戻る。

次の読者が現れるまで、わたしはそこに留まり続けるのだ。

「それを何時まで続ける? お前がいくら殺そうが、何も変わらないことは変わらない。意味がないんだぞ?」

…マカは本当にはっきり言うなぁ。

わたしが考えたくなかったことを、ハッキリと。

「…でもわたしはもう分からないの。自分がどうあるべきか、忘れてしまった」
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