覆される都市伝説

相反する二人の性格

その後、ソウマさんに着付けを直してもらい、髪も飾った後、マカの前に出た。

「どう? マカ」

「ああ、なかなか似合っている。それじゃあ行こうか」

「うん!」

「ソウマ。留守番頼んだぞ」

「はいはい。楽しんできてくださいね」

ソウマさんに見送られて、わたしはマカと共にマンションの外に出た。

けれど何だか居心地が悪くて、思わずキョロキョロしてしまう。

「どうした?」

「えっと…本当にわたしの姿、普通の人にも見えているのかなぁって」

「見えているさ。今、お前の体は実体化しているも同然だからな。なのでそんなキョロキョロしていると、逆におかしいぞ」

「うっ…。そっそうね」

わたしは顔を引き締め、マカの少し後ろを歩く。

「お祭りの場所って、遠いの?」

「いや、すぐ近くだ。川原と公園がつながっている場所があってな。そこに屋台が出る」
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