1/3の微妙なカンケイ
ピンポ~ン♪

「はいはい」

『おはよう、悠里のお母さん』

「あらあら、ごくろうさま。早く行きなさい、悠里」

あたしはリュックを押し付けられながら、押し出される。

「って、今の声奏ちゃんじゃなかった?」

「そうよ、あの子達も同じツアーに申し込んだの」

「達ってことは、タクトも行くの!?」

「そうよ」

「って、相部屋って、まさかあの二人っ!?」

「まさか。他の女の子達よ。でも」

「何っ?」
< 130 / 194 >

この作品をシェア

pagetop