1/3の微妙なカンケイ
くやしいな~

そんなことになったら、こうやって、一緒に歩いてくれないかもしれない。

案外、この、幼馴染をふりかざした位置が、特等席なのって、束の間なのかもしれない。

もうすぐ、もうじき、壊されるのかも。

誰かに。

「奏ちゃん大好き。優しいから」

空を見上げながら、つぶやくように言う。

本当は、言葉以上の、意味を込めて。
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