出会い系DE愛
医者の中でも下っ端の旦那はあれこれ、こき使われる役目が多く、せっかく腕によりをかけた夕飯を作って帰宅を待っていても、午前様は毎度のごとくだった。



やっと遅い夕食を食べ終え、お風呂に入り、やれやれ、やっと床につけると思いきや、急患の知らせが入り、また病院へ引き戻されるという日々が続いていた。



旦那の忙しさに不満はあったものの、それなりのお給料はもらっていたし、何よりも大学病院勤務の外科医という肩書きを持っている夫を持っていることを私は誇りに思っていた。


なんのステータスもない私にとっての、一番の自慢が夫のことだった。
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