不良イケメン男子校に入学します。




なんて思っていたらあたしに気づいた三浦潤がこっちに来た。

えっやば!!こっち来る!!




「お前がうるせぇから走ってやった。お礼は?」

あたしの前に立って、背の高い三浦潤はあたしを見下ろしながら偉そうに言ってくる。




「あ、ありがとう。‥‥‥って何であたしがあんたなんかにお礼言わなきゃいけないのよ!!
はいブレザー!しっかり汚さず持っててあげました!」

「かわいくねぇ奴。まぁ久々走れて気持ちよかったわ。ありがとな。」




その時少しはにかんで言った三浦潤を見て気付いた。




ずっと三浦潤しか目に入らないのも‥‥。
さっきからドキドキしっぱなしなのも‥‥。




あたし‥‥三浦潤が好きなんだ。




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