一途愛
「どこかで話たいって思ったらやっぱり
二人になりたいって…俺の部屋に来る?」

ドキドキした。

「嫌か?無理にっては言わないけど。」

イヤなわけがない。
だけどそう聞くってことは 
二人に一線を越えれない理由があるのかな。


「ううん。私もゆっくり話したいし。
落ち着くとこがいいなって。」

「せっかくお洒落してきたのに…
もったいないかな。」


龍のためにしてきたんだよ。


「ううん。大丈夫だよ。」

「じゃあ そこの駐車場に車停めてあるからさ。
あ ごめん……。」

龍が手を慌てて離す。


ごめんなんて言わないでよ。
覚悟しろって言ってるみたいで 悲しくなる。


しばらく歩いているとプリクラがあった。


「龍。」

「ん?」

「プリクラ撮ろうよ。」

「プリクラ?」

「撮ろう撮ろう~~~。」


私は龍の背中を後から押した。


ずっと待ってた
ご褒美一つだけでいいから・・・・
ちょうだい。


龍を押しこんだ。
明るく明るく 明るく・・・・。
頑張れ 私・・・・・・。
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