現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
「私達、アルバイトだもん」


「アルバイト?」


悟志達は、オウム返しに呟く。


そして、女の方をジッと見た。


「そう、アルバイト。私とアイツを合わせて、全部で14人いるわ」


「何で、14人もいるんだ?」


怪訝そうな顔をして、幹彦が訊ねる。


「この洋館、全部で14部屋あるんだよ。だから、じゃない?」


女は、考える様な顔をして答えた。


それを見て、悟志達は眉を顰めた。


「もしかして…」


「お前も、よく知らないのか?」


「そりゃあね。だって、私達は単なるアルバイトだもん」


悟志の質問に、女は当然だという様に頷いた。
< 100 / 201 >

この作品をシェア

pagetop