現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
そんな話をしていた時、背後から声を掛けられた。


「理緒ちゃん。流依ちゃん」


「え?」


「ん?」


理緒と流依は、同じタイミングで振り返る。


すると、二人の前には、クラスメイトの野上優梨【ノガミ ユウリ】が立っていた。


「優梨ちゃん、どうしたの?」


理緒が、笑顔で訊ねる。


「あのね…、今日、学校が終わった後って、何か予定ある?」


「流依ちゃんと、一緒に帰ろうって…」


理緒が言い掛けたところで、流依に口を塞がれた。


「ん~!」


「特に予定はないけど、何かあるのかい?」


口を塞がれて、苦しそうにしている理緒を無視しながら、流依は優梨に訊ねた。


「ちょっと、お願いがあるんだけど…」


「んん~!」


「お願いって?」


苦しそうに唸っている理緒の口から手を離しながら、流依が優梨に訊ねる。
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