現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
「では、占い師に逢った次の日の話に移ろう」


「一昨日だな」


「一昨日は、まず放課後に文芸部の部室で、あたしと流依ちゃんと純輝君の三人で話していたよぉ!」


理緒が言うと、流依と純輝が頷く。


「三人で話していたら、理緒の携帯に電話がきたんだよね」


「うん!」


「電話の相手は?」


「クラスメイトの野上優梨ちゃん。あたしと流依ちゃんと、3日前に一緒に幽霊屋敷に行った娘だよ…」


そう言うと、理緒は俯いて、少し淋しそうな顔をした。


「でも、その娘からの電話って、確か理緒が出ても無言だったんじゃなかった?」


「あっ!そう言えば…」


「ああ、そうだね」


純輝の言葉に、理緒と流依が頷く。
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