現代都市伝説物語~恋愛魔曲~
「だけど、恋愛魔曲のオルゴールを手に入れるなんて、危険じゃないのか?」


「俺の推測通りなら、ネジを回さなければ大丈夫だ」


「だけどよ…」


――バタンッ。


幹彦が言い掛けた時、ドアが開いた。


そして、流依が顔を出した。


幹彦の視線は、流依の手元に釘付け。


流依の手は、宝石箱のオルゴールを抱えていた。


「それって、例のやつか?」


「ああ」


流依が、小さく頷く。


「目的の物が手に入ったなら、俺も占い師に用がある」


流依の横を通って、悟志は部屋の中へ入っていった。


「京極の言う通りだね」


「ああ、そうだな」


流依と幹彦も頷き合うと、再び部屋の中へ入っていった。
< 97 / 201 >

この作品をシェア

pagetop