俺様生徒会長
 ちょっとーー!!!!桜花さーん!!
 なにがいいんですかっっ!!
「おい、白瀬の許しもでたし、行くぞ。」
「はっ? どこに?!」
「あ? 着いてからの楽しみだな。」
 ニヤリと笑う会長を見て背中に冷たいものが流れた気がした。
 
 ズルズルと会長に引っぱられて着いたところ。

 それは、学校敷地内の立派な家。
「あのー…ここ、どこ?」
 恐る恐る会長の顔を見た。
「ここは“生徒会執行部専用寮”だ。」
「はぁぁぁぁーーーー?!?!?!」
「ったく、毎度のことでうるせぇな…」
「……すみません……」
 でもさぁ…学校内に寮があるんだよ?
 しかも生徒会執行部専用ってびっくりして誰でも驚いて声くらい出ちゃうよ…?
「じゃ、入るぞ。」
「ち、ち、ち、ちょっと待って!! なぜ私がこの寮に入るの!?」
 私は仮生徒会委員であって正式な生徒会委員じゃない。
 不思議で不思議でしかたないんですけどっっ!!
「……次の全校集会で分かる。…俺が入れって言ってんだから素直に言うこと聞いてればいいんだよ。」
 「…うん…」
 会長に言われるがままに、とてつもなく大きい寮へと入った。
「おぉ~……す、すごい……」
 中はキレイで見た目以上に広い。
「おい、ぼけっとしてないで、ついてこいよ。」
 ぼ、ぼけっとなんかしてないもんっっ!!!!
 会長歩くの早いし……
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