社長と小悪魔ハニーの年の差婚

~美古side~

* * *

「ゴメンね…美古ちゃん」


麻古姉の夫・澪生さんはトーマの会社の副社長を務めていたけど、退職今は若手の芸術家として活躍していた。


今度、開かれる個展の絵画の新作の描き下ろしに追われていた。



少し微熱気味の麻生ちゃんを保育園には預けられず、私に子守を頼んできた。



「別にいいよ~。仕事がなくてヒマだったし・・・」



微熱気味とは言え、ゲンキに遊ぶ麻生ちゃん。



「美古姉ちゃん!!ままごとしよっ♪」


「はいはい」



「じゃあ~俺はアトリエに戻るよ」


「うん」


油絵具の匂いは漂わせて、澪生さんは戻っていく。
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