社長と小悪魔ハニーの年の差婚
「ごめんなさい・・・」



身体を離した刹那、麻古が俺に謝った。


「麻古…!?」


「今更、過去の話をしても、戻れるワケないのに…私…どうかしてた」


「・・・」


俺は唇に付いた麻古の口紅を指で拭った。



「俺はお前の妹の夫であり、元カレ…その上、お前の夫とは義兄弟…考えると俺たちは本当に奇妙な関係だな…」



「そうね」

麻古も俺の言葉に相槌を打つ。



「さっきのキスはなかったコトにしよう」


「うん」


昔を懐かしんでも、過ぎた時間は戻らない。


何の意味も持たないワケではないけど、今の俺たちにはメリットはない。
逆に、互いの家庭に不協和音が響くだけ。












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