社長と小悪魔ハニーの年の差婚

~透真side~

俺と美古が子供を授かる道のりは険しい。



「それは、申し訳ないですね」


「別にお前たちにとってはめでたい話だ…気にするな…栗原」


「ホルモン注射の副作用がキツイみたいですね」


「今度…相談して別の注射に変えさせるつもりだ」


「その方がいいでしょう」


「・・・」


俺も美古を支えて、二人三脚で、『不妊治療』に取り組むつもりだが。


支えていく自信がなくなった。


焦る美古のキモチがわからない。俺よりも一回りも若いし、妊娠の可能性だって高い。


美古の気の短い…直ぐに白黒付けたがる…性格が災いしてるのか?



「今度の冬季休暇、二人で旅行に行って来るのはどうですか?社長」


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