社長と小悪魔ハニーの年の差婚
再び、表通りに出て、タクシーを捕まえて、二人でダイヤモンドホテルへ直行。



トーマのリザーブした部屋はこのホテルの最高級のスイートルーム。



さすがは社長様。
私のカッコを見つめるホテルマンの視線は少し冷ややかだった。


高級ホテルに行くってわかってたら…もう少しカッコを考えたのに。



トーマが私の仕事場に来るコト自体がサプライズだった。



フロントの手続きを終えて、トーマはカードキーを受け取る。



「行くぞ」


後ろで黙って、待っていた私の手を握っていた。



指を絡めた恋人繋ぎ。


「トーマ…緊張してる?手…汗ばんでる…」


「それはお前だろ?」










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