王子様と林檎飴
≪ 亮side ≫






「坊っちゃん、着きましたよ」






ああ、着いたのか。






流石に名門私立とだけあって
生徒は皆車で登校





俺ほどの金持ちとなると
リムジンで登校だがな






リムジンといっても最高級のもの
これ以上の車に乗ってる奴なんて






「……居た」






吉井が不思議そうに俺を見つめて





「どうかなさいましたか?」






と尋ねる。







俺の目線の先には同じ車に乗った女





「いや、行ってくる」







黒髪の艶のあるロングで毛先と前髪はパッツン
人形のような容姿に大きな目






「可愛い」






――――――そう言って校門をくぐったのであった
< 4 / 28 >

この作品をシェア

pagetop