ラブラブ☆レッスン



「何だよ。」



私に笑われたのが
悔しかったからなのか
先生はすねたように
口を尖らす。


なんだか今日の
先生はとても可愛い。


私も今なら
素直に言える気がした。



「いえ。あ、あの、私、せん……じゃなくて、…誠のことが頭から離れなくてずっと考えちゃいました。」


「そうか。」



そうか、って
それだけ?!


私は不安そうに
先生を見つめる。



「ね、俺のこと考えるとどんな気持ち?」



「え!そ、そうですね……やっぱりドキドキします。それに、嬉しいと心が温まります。嫌なことだと、かなり沈んじゃいます。」



次々に私の口から
先生への想いを溢れ出す。

先生はニヤッと笑うと
私のことを指でさした。



「それが恋心ってもんじゃねーの?」



「え!」



「相手のことばっか考えちゃって、相手のことで喜怒哀楽する気持ち。」



そっか、
じゃあ私やっぱり先生に……。



「分かりました…。ありがとうございます。」



「おう!告白楽しみにしておくよ。」



ニヤニヤしながら
私を見る先生。


そ、そ、そっか!!


先生は
私の気持ち気づいて…!


そんなことを考えると
私は先生よりも
高い熱を出したような
感覚に襲われ
逃げたしたくなったので
……逃げたした!



「お、お邪魔しました!お大事にです!」



先生に
何も言う暇も与えず
ガチャリと扉を開け
外の涼しい空気に
心を落ち着かせた。


結局、お見舞いどころ
じゃなかったな……


何してんだろう、
逃げ出してしまうなんて。


私は、
はあ、とため息をつくと
告白のことを考えた。


どうしよう、私!


これからの
不安と期待に胸を膨らませ
私は、
先生を想う恋心と
向き合った。



Lesson1
恋心を教えてください!




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