しゃぼん玉

“うわわわっ!

ナナセ君と彼女さんが、近づいてくるよぉ。

どうしよう!!”

アイリは内心ワタワタと冷や汗をかいたが、ナナセの横にいたミズキはアイリに人懐っこい笑顔を見せ、

「ナナセ君の友達?」

「うん。

アイリちゃんって言うんだ。

ここで知り合って」

ナナセがミズキに、アイリを紹介する。

アイリも慌てて立ち上がり、

「ナナセ君とは、入会した日が一緒でっ。

それからお世話になってますっ」

と、緊張気味な挨拶。

ミズキはそれに対し穏やかな表情で、

「そうなんだ。

私も今日からここに通うことにしたんだ。よろしくね」

思いのほか優しいミズキに、アイリの緊張は緩んだ。


ナナセは真っ赤になりながら、アイリにミズキのことを紹介する。

「俺の、彼女なんだ」

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