コントラスト~イケメン達のLOVE争奪戦~
奈々の意識は、廊下を歩いてきた桐山くんに集中。
「近藤じゃん!どうしたんだよ?
階段あがってまで友達に会いにきたのか?」
奈々は2組の理系だからフロアが一個下なんだ。
「噂をすればだね~綾菜!」
「なに?」
桐山くんは不思議そうな顔でわたしたち二人を見る。
「ねぇねぇ、桐山くん!
わたしね、例の、マネの代役のこと
綾菜にお願いしようと思ってるんだ~!」
「あ~そうなんだ。」
「うれしい?」
「はぁ?なんで、俺が・・・・」
「っもう!二人そろって、照れない、照れない!!」
ニヤニヤしながらわたしたちを見る。
「いや、意味わかんねぇんだけど。」
「奈々、ちょっと話を聞いて。」
わたしが一生懸命説明しようとしてるのに
奈々は一人舞い上がってて全然聞いてくれない。
「ってことでさ~
ね?お願い、綾菜!
わたし、ちゃんと協力するし。」
一人で想像して「キャー!」とか言ってる;
「で、でも~~」
「桐山くんからも頼んで!」
奈々に促されて
「あ~、頼む?」
意味がわからないまま頼んでくる桐山くん。