コントラスト~イケメン達のLOVE争奪戦~

傷つけた？

倉持が俺を・・・・？


「俺、倉持に謝られるようなことされてないよ？

むしろ、傷つけて困らせたのは俺だろ？」


「違うよ。わたしなの。

わたし、桐山くんの気持ち、すごくうれしかったもん。

傷つくなんてあるわけないよ！」


え・・・・？


うれ、しい？

うれしかったのか？

俺の気持ちが。



「ありがとう。

気持ちを伝えてくれて。」


倉持は、申し訳なさそうな顔から

一変して、俺の大好きな笑顔になった。



「すごく、すごくうれしかった。

桐山くんがわたしが『好き』って言ってくれて。」


「本当に？」


「あたりまえだよ！

桐山くんみたいな素敵な人に好かれて
うれしくないわけないじゃん！！

なのに、それさえも伝えられなくて、
だからごめんなさい。」



そんなの、いいんだ・・・・。


倉持が『うれしい』って思っていてくれたなら

もうなんでもいいんだよ。