しみる恋。
プロローグ
磯の香りがする。

この、大きな岩礁の波打ち際で、彼は彼女と出会った。

髪の毛の縮れたパーマネント。まつ毛バサバサの濃い化粧。口紅。

そんなものと無縁な、純粋な肌の、焼けた肌の……真っ白な水着跡。

そんなものが、どうして忘れられようか。

豊自身にも、不思議なほど、魅せられた。


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