あたしだけのタクシー
「祥平は、大学生?」

祥平にあたしが馴れ馴れしく言う。
ただいま8時10分。
もうやばい寸前こえてますって。

「うん、19だけどね、、」

そういってまた前を見た。
祥平は大学生で19歳。
あたしは頭の中の記憶ノートに書き込んだ。
なんとも美形で美少年。
あたし、今日ついてるよー。
タクシーには乗り損ねたけど・・・
あの子連れのお母さんのおかげで祥平に出会えたし、まぁいいんじゃない?
開き直ったあたしに今度は祥平が問いかけた。

「那歩は?高校何年?」

「2年」

あたしは聞かれてとっさに2本指を出した。
にゅっと出された手を祥平は握った。
あたしは急に熱湯をかけられたかのごとく、真っ赤になった。

「な、何、」

あたしはあたふたしながらも気を落ち着かせて話した。
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