△~triangle~

「動かなくなってもいいよ!どうせ動く様になったって……もう二度とバイオリンは弾けないのに!!」

そう叫んで俯く私を、二人は悲しそうに見つめている。

ツキン、ツキンと痛んでいた左腕が、ズキンと重い痛みを放つ。

「今の私に何の価値も無い。誰も私を必要としない。バイオリンを弾けない私は……生きてる意味なんてないのに!!」

……そう家族にすら必要とされない。
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