△~triangle~

『……どうして?』

その私の問いに父は私を見つめると、それから静かに席を立った。

『今話すべき事ではなかったな……忘れてくれ』

父はそれだけ言うと、そのままいつも籠りっぱなしの自分の部屋へと、逃げる様に戻っていってしまった。

その夜、私は全く寝つけず、結果コンクールに集中する事も出来ずに大失態を犯す事になった。
< 141 / 451 >

この作品をシェア

pagetop