△~triangle~
「……何も無いよ。僕にはもう……何も残されていないんだから」
「そんな事無い!!それは蓮がちゃんと見ようとしてないだけだよ!!ホントは知ってるくせに!!ただその事から目を背けてるだけのくせに!!」
ノラのその叫びは、僕の胸を抉る様に突き刺さった。
「じゃあ、どうして蓮はまだココに居るの!?どうしてお父さんの所に行かないのよ!!」
そのノラの突き刺す様な問いに何も答えられないまま、俯き、唇を噛み締めたまま、強く拳を握り締める。