△~triangle~
「……クロ」
蓮は微かに震える声で呟くと、そのままフラフラとクロの元へと歩いて行った。
三人で動かなくなったクロを囲む様に床に座る。
四等分に畳んだバスタオルの上に丸まったままのクロは動かない。
そのクロに寄り添う様に伏せ、シロはただ静かに俺達を見つめていた。
「ペット霊園に連絡はしておいた。明日、そこで火葬してくれる」
「……そっか」
俺の言葉に蓮は小さく呟いて返すと、それからそっと冷たくなったクロの体を撫でる。