△~triangle~

そんな事を考えながら最後の皿を机に置いたその瞬間、ガチャリと玄関の扉が開く音が聞こえた。

それに呼ばれる様に玄関へと視線を向ければ、そこには微かに笑みを浮かべる明の姿が見える。

その彼の笑みに、彼とあの人が上手くいった事を、なんとなく理解した。

それと共に今まで抱えていた重たい《何か》が、スッと身体を離れて行く様な、そんな奇妙な感覚を覚える。
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