△~triangle~

「……こんな事になるなんて思わなかったんだ」

彼女の頬に触れた指先が微かに震えた。

「……ごめん。ごめんね……ノラ」

その言葉と共に、ノラの頬にポトリと温かな水滴が落ちる。

それはノラの流す涙では無く……罪の意識に苛まれた僕の流す……後悔の涙だった。
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