--測定不可能--


「そうなのか?なんとか言えよ。俺が一緒に探してやるから、こいよ、ほら。………ほら。これやるから、俯くなよ。」



目の前に花束が差し出された。
小さな花束だった。


「本当は、友達の妹にあげるつもりだったんだが、恥ずかしいからいらねーって。お前にやるよ?」


いい香りがした。


「なぁ、ほら、どこではぐれたんだ?」



そして、満が私の腕を引いた。






カチッ……









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