キスはおとなの呼吸のように【完】
19.先輩の予期せぬ行動
一度会社にもどり、わたしたちは成功の報告をすると社員証をはずし帰路についた。
先輩は会社の近くの居酒屋ではなく、最近なじみになったカズトの店にいきたがった。

電車にのった十五分。
移動のさいちゅうも大上先輩は、終始上機嫌だった。

こんなことはめずらしい。
というか、わたしははじめて目にする。

それくらい、こどものようにはしゃいでいた。
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