キスはおとなの呼吸のように【完】
20.ゆがんだ関係
三本酒店に到着しても先輩は上機嫌ではしゃぎ続けた。

よほどの解放感があったのだろうか。
得意ではないお酒のペースもやたらとはやい。

常連客が、いれかわりたちかわり引き戸をくぐっていくなかで長い時間カウンターにおおきく陣どり、ひとりで大騒ぎをしていた。
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