【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦
「なんだかんだで結構人入ったわね〜」
裏にジュースを取りに行ったら、美菜が店内を見渡して言っていた。
確かに人が多いっ!
でもどこのクラスも結構多いみたい。
私の高校は、文化祭・体育祭と1年交代であるから、2年に1回しか文化祭がない。
そのせいか、みんな異常に力が入っていて大盛り上がり。
更に売上1位で学食1ヵ月タダってなっているから、空気はもう超異様。
そんな事を思っている時、ざわざわしていたクラスが一瞬シーンとなった。
「…何?」
私は美菜と顔を見合わせて店内を見た。
さっきまでとは変わって、カラフルな頭の5人組集団が店内にはいた。
「ここって可愛い子多いね〜どう?俺と今から」
そう言ったのは、この間陸君と一緒にいた男の子。
確か名前は藍君。
「あれって…」
美菜は確認するかのように私を見ている。