酒の名たるや



ドックの安い給料で生計を立てる貧乏人共は、安い毒で身体を犯すのだ。


食う物よりも酒を寄越せ。


何れは死ぬに生きながらえる意志などなく、むせかえる酒と煙草の臭いはよく店内に充満していた。


それは香より魅力的で、果実よりも刺激的。



ただ短い一夜の夢に浸るため、男たちは酒に狂う。




< 1 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop