ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
しばらくすると、部屋のドアがコンコンとノックされた。


「渚、入るぞ?」


ドアを開けたお兄ちゃんの手には、朝食が乗ったお盆。


ホカホカと湯気を出すお味噌汁の、いい香りがした。


「ほら、朝飯」


「いらない……」


逃げるように布団を被ると、お兄ちゃんがそれを剥いだ。


「昨日の夜から何も食べてないんだから、ちゃんと食えよ」


「欲しくないもん……」


「母さんも心配してるぞ。一口でもいいから食え。な?」


宥めるように言われて、あたしは渋々起き上がった。


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