ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
誰もが沈黙を守る中、響いたのは雪ちゃんのため息だった。


次に雪ちゃんが口を開いたら、さっきと同じ答えが返って来る事はわかっているのに……。


それを遮る言葉も、彼を納得させる程の言い訳も思い付かなかった。


「渚が何を言ったって、俺は……」


そこまで聞いて、思わず目をギュッと閉じた。


だけど──。


「もう諦めろ、雪緒」


その直後、お兄ちゃんの力強い声が響いた。


反射的に目を開けると、お兄ちゃんは苦笑していて……。


そんな表情を向けられた雪ちゃんは、やっぱり眉を寄せていた。


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