ずっと消えない約束を、キミと〜雪の降る海で〜
雪ちゃんに恨まれたとしても、世間から後ろ指を差されてしまうとしても、彼の子どもが欲しい。


「ごめん……。ごめんね、雪ちゃん……。だけど……」


きっと謝っても許されない事で、もしかしたらモラルに反する事なのかもしれないけど──。


「好き、だよ……。愛……してるの……。だから……雪ちゃんの子どもが欲しい……」


その気持ちだけは嘘じゃないから、それだけはわかって欲しい。


雪ちゃんのいない残酷な世界を生きていく為に、その糧になる温もりが欲しい。


それがダメだって言うのなら、いっそこのまま二人で溶けて消えてしまいたい……。


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